東京圏の家賃動向を、もう少し具体的に見ていきましょう。
調査地点は146地点ですが、個別ポイントで上昇率が大きかったのは1K〜1DKではJR総武線津田沼の平均7.27%、京浜急行本線京急鶴見の同5.47%、東急世田谷線若林の同4.86%、2DKでは東急東横線武蔵小杉の同13.68%、小田急線新百合ヶ丘の同8.19%、JR総武線津田沼の同8.15%がトップ3です。上昇率が大きい地点に共通しているのは、マンション開発が活発で基盤整備が急ピッチで進んでいる武蔵小杉や伝統的な住宅地である若林に代表されるように、どこも生活環境に魅力を感じる、誰もが住みたいと思う街です。
一方、家賃が最も高額だったのは、今回も1K〜1DKの上限12万8,000 円、下限8万3,000 円で平均10万5,000 円、2DKの上限18万円、下限12万円で平均15万円だった東急東横線代官山ですが、1K〜1DKが平均8万5,500 円、2DKが平均13万8,000 円の中目黒や各9万1,500 円〜13万1,000 円の自由が丘も高値で安定し、トップ3を独占。憧れの東横線は他の沿線に比べると頭ひとつ抜き出ています。人気には“ブランド”が付きものですから、東横線以外でも東急田園都市線の三軒茶屋や二子玉川、小田急線の下北沢や経堂、成城学園前なども高値で安定しています。また、歴史や伝統のある成熟した街、例えば東武東上線の川越、JR中央線の国分寺や立川、JR京浜東北線の浦和なども安定しています。JR東海道線の藤沢、茅ヶ崎あるいはJR横須賀線の鎌倉など湘南地区が下落基調だといいましたが、これは一時期の高騰が落ち着いて安定市場に入る過程だと推測できます。 |