| 定期借地権普及促進協議会の調査によると、定期借地権付住宅の供給は、平成11年から3年連続で年間総戸数が5000戸を超え、平成13年には全国47都道府県すべてに広まるなど、着実に浸透しつつあります。ここでご紹介する「パナタウンコスモ」がある埼玉県は、全国でも有数の定借住宅の供給地です。15年前から賃貸住宅経営をなさっているオーナーのFさまは、新たな土地活用法としてこの定期借地権事業を採用されました。 |
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「パナタウンコスモ」は、大宮・浦和・与野の3市合併によって誕生したさいたま市の東門前にあります。県内最大のターミナル駅である大宮駅から東武野田線で4つ目の七里駅まで徒歩約7分。スーパーや学校などの生活施設も徒歩圏内にあり、環境と利便性を兼ね備えた住宅地として人気の立地です。 平成14年の5月に定期借地権付分譲された10区画は、1区画あたりの平均面積が50坪を超えるゆとりの敷地。売り出しから2カ月足らずで完売しました。現在は、中央を走る道路の両側にオープン外構の個性豊かな一戸建住宅が建ち並び、20代から50代までの各年齢層のファミリーが新生活をスタートさせています。 住み手から見た定借住宅の魅力について、営業を担当した埼玉支社の細谷は次のように分析します。 「今このエリアの地価は坪単価で約50万円ですから、その予算で50坪を超える敷地にマイホームを建てるなんて夢のまた夢。ところが、定借なら建築費と保証金含めても3000万円で購入が可能なんです。土地代がかからない分、建物や外構にもお金をかけられますから、住まわれた後の満足度も非常に高いですよ」 |
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経済の先行きが見えないこの時期に、多額のローンを抱えたくないという気持ちは土地オーナーも同じです。相続税対策を目的に手広く賃貸住宅経営をなさっているFさまが、次の活用法として定借事業を選択されたのも、固定資産税の軽減や相続税対策に有効なうえ、新たな事業資金の借入れをしなくてもよいというのが大きな理由でした。 定借事業では、借地人から預かった保証金を無利息の事業資金として利用できるというメリットがあります。一般定期借地権の契約期間は50年ですから、利用した保証金はその間に地代を積み立てるなどして用意すればいいということになります。 Fさまの場合は、保証金の一部を利用して約900坪の竹林と畑を15区画の宅地に造成。そのうちの5区画は、お子さんやお孫さんの代で自由に活用できるように、保留分として残されています。 定借事業は、収益性や節税面では賃貸住宅経営に及びません。しかし、無利息の資金で住宅地としての環境整備を行い、借地人には豊かな住環境を提供し、そして子孫には活用しやすい状態にして資産価値の高い土地を残す―これが土地オーナーから見た定借事業の魅力といえるでしょう。負担やリスクの少ない土地活用法としても、今後ますます普及することが期待されます。 |
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